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== 義姉さんと孝雄 ==

義姉さんと孝雄 (38)美人刑事大活躍?

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義姉さんと孝雄 目次

義姉さんと孝雄 (38)美人刑事大活躍?

「ひっ、いっ、いてえっ、なにっ?、ひいっ、なんでえっ」
正体不明の暴漢が興奮して繰り出すパンチはなかなかのヘナチョコぶりだったが、孝雄もそれに負けないヘタレだったので、訳がわからないまま一方的に殴られまくって情けない悲鳴を上げていた。

「…、警察よ、やめなさい」
か弱い伊織は手をこまねくしかなくただ見ているだけだったが、突然甲高い爆音を響かせてシルバーのバイクにまたがったナイスバディが現れた。伊織のリッターバイクと同じメーカーのレーサーレプリカは600ccだった。脚線美を翻してさっそうとバイクから降りてヘルメットを取った彼女は、ロングヘアをなびかせて若干やる気無さそうに暴漢を制止した。
「かっ、関係ねえっ、おっ、女はっ、ひっ、引っ込んでろっ」
手を突き出して本物にしか見えないバッチがついた警察手帳を見せていたが、艶めかしい肉体美にピッタリ張り付いたライダースーツ姿の美女はとても警察官に見えなかった。女性と見くびったのか、あるいは警官だとはとても信じられなかったからなのか、暴漢はビビる心理をドモリ声に滲ませて強がっていた。

「涼子さん、待ってくださいよ」
女性警官から遅れること1分後、偶然近くで伊織の110番通報を受けた機動警ら隊の覆面パトに乗った刑事が到着した。顔はアイドル系イケメンだが騒動の渦中にある二人とは比べ物にならない鍛えぬかれた体躯がスーツの上からでもわかった。
「アナタが遅いのよ」
子供の喧嘩のような騒動を興味無さそうに見ていた女刑事は、横に控えた彼を切れ長の横目でチラ見してシレっとした顔で呟いた。
「涼子さんについていけるのはF1レーサーぐらいですよ、あっ、君、その人から離れなさいっ」
イケメン細マッチョ刑事は上司らしい女刑事に情けない泣き言を漏らしたが、メチャクチャに手を振り回して孝雄を打擲する暴漢に気づくと刑事らしい口調で威喝した。
「私、あの手の変態は受け付けないのよ、アナタと同類だし、なんとかして」
ちらっと見ただけで二人の正体をなぜか見ぬいた慧眼の美人刑事は、部下のアイドル顔刑事に丸投げした。

「はあ…、ほら、君、何があったか知らないけど、暴力はやめなさい」
さりげなくディスる女刑事にやる気無さそうに命令されて小さくため息をついたイケメン刑事は、暴れる暴漢を後ろから抱え上げてあっさり確保した。
「へっ、離せ、このっ、コイツ、殺してやるんだっ」
赤ん坊のように持ち上げられて焦った暴漢は、それでもメチャクチャクに手を振り回す様子がむずがる子供のようで滑稽な光景だった。
「それ以上暴れると、殺人未遂で逮捕するわよ」
興奮した暴言の言葉尻をあげつらった女刑事は、なおも暴れる男に鋭い眼光を向けた。
「え…、あ、はい、すいません…」
迫力美人刑事が垣間見せた本気に圧倒された男はとたんに静かになり、イケメン刑事の腕にぶら下がっていた。

「孝雄さん、大丈夫ですか?」
暴漢から開放されて地面にへたり込んだ孝雄に伊織が駆け寄り、腫らした顔を心配そうに覗き込んだ。
「あ、うん…、刑事さん、ありがとうございました」
不安そうな伊織を無視した孝雄は、ライダースーツに官能的な女体美をあわらにする美人刑事に見とれていた。
「…、ホントにありがとうございました、お名前、教えてください」
スケベな目で美人刑事を視姦する孝雄に不満そうな表情を見せた伊織だったが、A型の生真面目な学級員タイプは深々と頭を下げて礼を言った。

「ふっ、名乗るほどの者じゃないわ、でもアナタのバイク、いい趣味ね」
伊織の可愛い顔に表情を緩めた美人刑事は、そばに置かれたバイクが伊織のモノだとなぜか見抜くと同好の士に気のおけない声をかけた。
「『交渉人涼子』231話完結、『交渉人涼子2』休止中、よろしくっ、じゃあ山田、あとは任せたわ」
そして謎のセリフとともに後輩刑事にまた丸投げすると、脚線美で綺麗な弧を描いてYZF600にまたがり、甲高いエグゾーストノートを残して走り去っていた。

義姉さんと孝雄 (39)につづく
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