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== 義姉さんと孝雄 ==

義姉さんと孝雄 (1)孝雄と伊織

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義姉さんと孝雄 目次

義姉さんと孝雄 (1)孝雄と伊織

「おはようございます、朝ごはん出来てますよ」
伊織は孝雄が寝るベッドの前で正座して声をかけた。

「ん…、はうう…、ふああ…、まだ、7時じゃねえか…」
可愛い声に目を覚ました孝雄は寝ぼけていた。
「ごめんなさい、でも今日は1講目から授業ですよね」
シーツに潜り込んでむずがる孝雄を伊織は微笑ましく眺めていた。
「え、あ、そうだっ、あっ、姉さんっ、おわあっ」
今日の1講目は絶対に落とせない必修授業だった。慌てた孝雄はシーツを払いのけたが、朝の恒例行事で分身が元気になっていたので余計に慌てて股間を隠した。
「うふふ、着替えてきてくださいね」
若い男の生理現象にカマトトぶることもなく笑っていた伊織は、そう言って部屋を出て行った。


伊織と孝雄は誕生日が1日違いの同じ年だった。お互い幼い時分に父と母を亡くして長く片親の家庭環境だったが、親同士が再婚して義理の姉弟になった。孝雄が父洋平から伊織の母佑美子を紹介されたのは、大学に合格した直後だった。洋平と佑美子は孝雄が高校生の時に付き合い始めたが、大学受験を邪魔しないために秘密にしていた。両家の顔合わせが済んでから1年ぐらい佑美子が洋平の家に通ってくる形で交際を続けて今年結婚した。

孝雄が伊織に会ったのは佑美子を紹介されたときだ。第一印象は黒縁メガネにねずみ色スーツの地味な女だった。伊織は受験せずに就職していた。学年トップクラスの成績で3年間学級委員を務めた伊織に洋平は大学の進学費用を出させてほしいと懇願したが、伊織は固辞して就職したらしい。

伊織は夕食を作りに来る佑美子と一緒に来て四人で食事したが、ほとんど会話がなかったので陰気な女という印象も加わった。会社からの帰りに来るグレースーツ姿は、中学に入ったばかりの男子の学生服みたいにワンサイズ大きく、どうにも野暮ったい感じだった。孝雄は大学で派手なファッションの女子大生を見慣れていたせいもあって、女の子が一番輝く18歳のくせに化粧っ気のない女子力の低いやつだと思っていた。

孝雄が大学2年になった6月に洋平と佑美子は結婚した。新婚旅行はヨーロッパ1週間コースだった。再婚同士で浮かれるバカップル夫婦に孝雄はあきれて苦笑いしていたが、佑美子と並んで結婚写真を撮る父親の笑顔を見て嬉しくないはずはなかった。新婚旅行で佑美子が不在となった1週間は、義姉として一緒に住むようになった伊織が食事などの家事一切の面倒を見てくれた。孝雄は同じ年の女子との二人暮らしに戸惑う気持ちもあったが、出会った時から女扱いしてない伊織なら問題ないと開き直った。

伊織は母ゆずりで料理がうまかったし、丁寧すぎる態度で甲斐甲斐しく孝雄の面倒を見たので快適な1週間だった。両親が新婚旅行から帰ってくる頃には地味な女子力の低い女という評価は、母のように優しい義姉に変わっていた。

「突然だがな、父さん九州に転勤になった、母さんも一緒に行くから、あとはよろしくな」
新婚旅行から帰った父は旅先の楽しい思い出を話し続けて孝雄をうんざりさせたが、最後に夫婦だけで転勤先に引っ越すという爆弾宣言をした。

義姉さんと孝雄 (2)につづく
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