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== 女教師鈴子のルール ==

女教師鈴子のルール (8)鈴子の過去

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女教師鈴子のルール 目次

女教師鈴子のルール (8)鈴子の過去

私は優しい両親と妹という4人家族で幸せに育った。10代最後のあの年のあの日がくるまでは。

私の幸せな生活はあの日を境に一変した。たまたま家族全員揃って車で遠出した海沿いの道であの大災害に巻き込まれた。

大波が過ぎ去った後、崖下に転がった車の中で意識取り戻した私が見たのは、両親と妹の変わり果てた姿だった。私を守ろうとしたのだろう、私を抱きしめた父の冷たい感触に涙が止まらなかった。

災害救助の自衛隊に救出された私はたいした外傷もなく奇跡的な幸運だと言われたが、病院のベッドでどうして自分だけ一人だけ、どうして一緒に連れて行ってくれなかったのか、と嘆き続けた。

親戚づきあいがなく家族を失って天涯孤独になった私に運命は非情だった。まず生命保険会社が私を騙した。

悪徳保険会社は他の保険会社が同様の死亡事故に保険金支払いをしているのを承知の上で、家族の死を受け入れられずに心神喪失に近い状態で入院中の私に判断能力がないことにつけ込んだ。災害時の免責事由を盾に保険金の支払いを拒否した。

さらに不幸は続いた。保険会社が他の会社と同様に保険金支払いをしていれば安穏な入院生活が送れたはずだが、入院した病院も金儲け主義の悪徳病院だった。両親が残した僅かな蓄えや父の勤め先だった零細企業が支給してくれた見舞金がなくなって入院費が払えなくなった私を、病院は全快したとして追い出すように退院させた。

病院から見放された私には何もなかった。自宅はまだ20年以上ローンが残っており、支払能力のない私はローン会社に言われるまま手放すしかなかった。

金も住む家もなく家族を失った悲しみから立ち直れない私には、死ぬことしか思い浮かばなかった。


「ねえちゃん、なにしとんねん」
4ヶ月前の惨禍がまだ生々しい風景が眼下に広がる崖に立った私が、家族が命を落とした場所をうつろに見つめていた時だった。
「…」
振り返るとハデなシャツを着たうさんくさそうな中年男が立っていた。
「あかんで、死んだら」
近寄ってきた男が手を握った。
「うっ…、ううっ…」
あの日以来はじめて感じた人の手のぬくもりだった。私は男に握られた手にぶら下がるようにその場に泣き崩れていた。

そのあとの記憶はない。憶えているのは天井の鏡に映ったベッドで横たわる全裸の私だ。出会ったその日に私は斉藤と名乗る中年男に処女を奪われた。

斉藤は定職には就かずに日本全国をフラフラしてあやしげな仕事で生計を立てていた。私は斉藤にあちこちに連れ回され、欲望のおもむくまま慰み者にされた。斉藤は一晩で何度も私を犯してありとあらゆる性技を仕込んだ。

世の中のすべてから見放されるような不幸のどん底を経験して死ぬことまで考えた私は、男の欲望に弄ばれる程度のことを辛いとは思わなかった。セックスに慣れて犯される悦びを覚えてからはそれが生きる拠り所にさえなった。

そんな生活が3ヶ月ほど続いた。その頃の私はどこに出しても恥ずかしくない淫乱女に調教されていた。そして斉藤は私のカラダに飽きていた。

極上のセックスマシーンに仕立て上げた若いカラダに溺れた斉藤は、一晩に何度も私を抱いて射精し続けた。そのころの斉藤は幽鬼のようにやせ細り、腎虚になるのを恐れて泣く泣く私を手放したのが真相だったが、見栄っ張りの中年男は私に飽きたと言った。

ほどなく私はソープに売られた。

「これからは一人で生きていきや、生きてたら、エエことあるで」
前借りで300万の借金を私に負わせた斉藤が去り際に残した言葉だ。そのときはひどい男だと思って恨んだりもしたが、私は涙に濡れた彼の目を今でも鮮明に憶えている。

女教師鈴子のルール (9)につづく
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