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== 短編 ==

短編 (125)ある朝、楽園に(13)

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短編 目次

短編 (125)ある朝、楽園に(13)

「ご主人様…、赤ちゃん、できたら、名前考えて、くださいね」
ナマ出ししたもえのにいい気分でのしかかっていると、恥ずかしそうにオレを見た彼女がつぶやいた。

「はあ?…、なに言っちゃてんの?…」
ご機嫌だったオレは急に現実に引き戻された気がして、思いっきりイヤミな言い方をしていた。
「ええっ、ご主人様、ひどいっ、遊びだったのね、死んでやるうっ」
優しさのカケラもないオレの顔をビックリしたように見つめたもえのは、急に泣き出すと飛び出すようにベッドから抜け出して出て行こうとした。
「あ、忘れてました、お食事のご用意できてますから、食堂に来て下さい」
が、事務的な態度でドアの前で丁寧に頭を下げてそれを告げると、さっさと出て行った。

さしこ、きたりえ、あきちゃ、もえの、か…
ひとりになったオレは、これまでに訪れた顔ぶれを思い出しながら、なにかがわかりそうでわからなかった。
ま、いいか…、メシだからな…。
思い出せないコトを考えてもしょうがないので、何発もやって強烈な空腹を感じたオレは部屋を出た。

こっちでいいのか…。
大理石にペルシャ絨毯の豪華な廊下には、安っぽい張り紙で「食堂はこちら」と矢印で示していた。

「おらっ、おせえんだよ」
ムダに長い食卓のある部屋に入ると、特攻服を着たもえのが眉を怒らせてオレを威嚇した。
「ああんっ、なんだテメエ、調子のんなよ」
テニスウェアだったあきちゃも特攻服で、舌足らずにガンをつけてくる。
「さっさと座れよ、片付かねえだろ」
こんどはやっぱり特攻服に着替えたきたりえが、例の厚めの唇をゆがめて憎々しげな顔で迫ってくる。
「そうだよ、どんだけ待たせんだ、ってことだよ」
最後はヘタレアイドルが、特攻服のない胸をおしつけるようにして迫ってくる。

「?…、あ、ああ…」
急に態度が変わった元コスプレメイドガールズたちに圧倒されたオレは、言われるままにイスに座ると、いかめしい顔つきの彼女たちに囲まれていた。
?…、なんだ?…。
するとバレエのチュチュ着用の美少女が登場し、アラベスクしながら近寄ってきた。

「…」
すぐ前に来た美少女はこもりだった。もういちどアラベスクしてキレイな脚線美を見せつけたこもりは、ナニかを挟んだハシを持っていた。
「おいっ」
よく見るとソレは微妙に動いていた。

「チームほるもん、文句あんのか、ええっ」
怖じけて逃げようとするオレをヘタレさしこが押さえつけ、他のメンバーもオレをイスに押しつけてくる。
「や、やめろっ」
黙ったままで不気味な笑みを浮かべたこもりが徐々に接近して、かすかに動くソレが段々近寄ってくる。

「ひっ、ムシじゃねえかっ」
やっとそれがカブトムシの幼虫だとわかったがもう遅かった。無言の微妙な笑みで見下ろすこもりはハシでつまんだソレをオレの口に押し込んでくる。
「ほるもん、嫌いか、ああっ?」
オレの肩を押さえて上からのぞきこむあきちゃが巻き舌ですごむと、
「ほるもんだよ、ほるもんっ、ほおるもんじゃ、ねえからなっ」
オレの顎を押さえたきたりえがムリヤリ口を開けさせる。
「オラ、食えよっ」
最後はもえのとやっぱり無言のこもりの顔がどアップになって、カブトムシの幼虫を口に押し込んできた。


「うあわっ、いやだあっ」
そこで目が覚めた。
…、夢か…。
全身汗ビッショリのオレはしばらくハアハア吐息を弾ませていた。

あれ?…。
天井からシャンデリアがぶら下がっていた。見回すとあの白い壁の部屋だった。
うそ…。
いつもの自分の部屋じゃないことに気付くと
「ご主人様、お目覚めですか?…」
例のヘタレアイドルのブリッ子した声が聞こえた。

以下、(113)にループする。


ある朝、楽園に 終わり

短編 (126)につづく
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