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ブリとブラ (17)この子のおかげ

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ブリとブラ (17)この子のおかげ

「のどかちゃん、戻って課題…、しようか」
愁嘆場に踏み込んでしまって後悔の色を見せるのどかに、唯が音楽室に戻るように促す。

「あ、はい…、すいませんでした」
唯の声にホッとした表情を見せたのどかは、ソファベンチに向かって深々と頭を下げると準備室を出て行った。音楽室に戻ったのどかに何事かと話しかける級友もいたが、約束を守って何も言わずに黙っていた。

「りっちゃん、元気出して…、お茶、飲みましょ…」
2限が終わるとムギも準備室に顔を出した。やはり唯から暗号のようなメールをもらったが、解読できずに澪に相談して律のトラブルを知り、授業が終わるとすぐに駆けつけてきた。

「うん、ありがと…」
温かいホットミルクを両手で受け取った律が、潤んだ目を上げてかすかに微笑む。
「…、大山先生、もう学校にいられないと思うから、安心してね」
少女のように怯える律にほんわかした優しい笑顔を向けたムギは、変態筋肉教師の永久追放を予言した。
「?…、ムギちゃん、どうしてわかるの?」
律に差し出されたホットミルクをうらやましそうに見ていた唯が、なんの気無しに聞く。

「あ、ごめんなさい…、唯ちゃん、はい、どうぞ」
物欲しそうな唯に苦笑したムギはミルクティーを出すと、
「だって、そんな人が学校にいたらコワイでしょ」
某大企業の社長であり、24時間体制でSPにムギを警備させている父親に、
「お父様に相談したら、なんとかしてくれるって」
変態教師の始末を相談したことを告げた。

ムギの父親が持つ巨大な権力を表す1エピソードとして、実は高校時代の仲良し4人組が同じ学校に教員として採用された裏には、ムギがなんの気無しに漏らしたセリフを聞いた父親のお節介な差し金があったという、4人とも誰も知らない事実がある。

「それって…、ふわああっ」
律を慰めて黙って聞いていた澪は、大山が闇の世界で抹殺される想像をしてこわごわ聞き返すと同時に、
「聞こえない、聞こえないっ」
部屋の隅に瞬間移動し、耳を押さえながら、しゃがんで小さくなって震えていた。
「りっちゃん、よかったね、もう大山せんせい、いなくなるって」
しゃがんでもなぜかパンチラしない澪の代わりに、ソファベンチに座った唯が、半ベソ律の背中をポンポン叩いてお気楽に笑っていた。

「ホントに?…」
律はホットミルクの温かさに安心したのか、ほんわかした笑顔にすがりつくように瞳をウルウルさせていた。
「うきゃっ、か、かわいいっ」
いつも元気な律のか弱い女の子の面を見せつけられた唯は、萌え萌えズキューンして思わず抱きしめていた。

「唯…、苦しい…」
見た目より大きな胸の気持ちいい息苦しさに律がつぶやくと
「あ、ごめ~ん…、う~ん、よくわかんないけど…、りっちゃんは、私が守ってあげるから、ね」
照れ笑いからニッコリした唯は、手をつないで楽しそうに振りながら力説した。
「えへっ、唯ったら…」
唯ののほほんとした笑顔に、いつのまにか律も笑顔になっていた。

「ところで、りっちゃん、それ、パンツ?…」
やっといつも通りになった律にうれしそうな唯は、さっきから聞きたくてウズウズしていたことを聞いた。
「あ、この子…、うっ…」
握りしめていたコトを忘れていた律は、律パン(仮)を見て思わず涙ぐむ。
「え、りっちゃん、あわわっ…」
また泣き出しそうな律に慌てたが
「あ、ちがうの…、この子のおかげで、わたし…」
変態大山の足にまとわりついてビリビリに破れていた律パン(仮)が、助けてくれたから自分は無事だったと律は信じていた。

アイツ、やっぱり幸せモノやな…。
ああ、りっちゃんさんは、ちゃんと、わかってくれてる…。

ズタズタになって息絶えても、ご主人様の手の平にずっと抱きしめられていた律パン(仮)が、ブリとブラはしみじみ羨ましかった。

ブリとブラ (18)につづく
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