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ブリとブラ (9)律の暴走

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ブリとブラ 目次

ブリとブラ (9)律の暴走

「痴漢さんですか…、災難でしたね」
唯の痴漢被害報告を黙って聞いていたムギが、気の毒そうにつぶやいた。

「ムギだって、痴漢に遭ったことぐらいあるだろ」
「私は、送り迎えしてくれるので…」
他人事のようなムギに、何度も痴漢被害に遭っている律が呆れたようツッコむと、ムギは申し訳なさそうにうつむいていた。

ムギの父親は某大企業の社長だった。娘が通勤電車で痴漢の餌食になるのを心配する父親の指示で、ムギはお抱え運転手とリムジンで優雅な通勤をしていた。

「そうだった…、この社会人お嬢様め、うらやましいぞっ」
「でも、おかげでこんなおいしいお菓子、食べられるんだもん、ムギちゃんには感謝しなくちゃだよ」
やっかみ半分でツッコむ律に、甘い物に目がない唯が幸せそうな笑顔でとりなす。

「今日の唯は妙に色っぽいから、痴漢もつい間違えたんじゃないの」
「えええっ、まちがえた、って…、ひどおいっ」
甘い物を満喫して至福の表情を見せる唯を律がからかうと、着衣状態とはいえ伊藤との肉体的接触で女の部分が昂ぶっていたせいか、ここは引き下がらなかった。

おっ、ええで、ご主人様、りっちゃんさんに負けるなっ…。
っていうか、ご主人様が痴漢に遭ったのって、オレたちのせいじゃねっ?…。
あ…、そやな…、そうかもな…、ボクらがご主人様を、刺激してもうたからな…。
まあ、ご主人様も痴漢に遭うくらい、大人の女ってことだしな、よしとするか…。
そやっ、そういことにしとこっ…。

お節介な煽りのせいで、唯が辛い目に遭ったと思いたくないブリとブラは、無難な線で話をまとめていた。

「だって、普段通りならこんなお子チャマ、痴漢だって見向きもしないだろ」
「たしかに、今日の唯ちゃん、なんだか大人っぽいですよ」
律のずいぶんな言いぐさを引き継いだムギは、ほんわかした笑顔で普段はお子チャマな唯のセクシーな魅力を讃えていた。

「むふうっ、だからムギちゃん、好きいっ」
スイーツとお世辞の二段攻撃でのぼせ上がった唯が、
「じゃあ、りっちゃんは、痴漢されたこと、あるのおっ?」
律に矛先を向ける。
「なにいっちゃんてんのかなあ」
もちろん唯ごときにやり込められる律ではなく、
「私のアダルティな魅力のせいで、毎朝痴漢されまくりよおっ」
痴漢体験を大げさに喧伝した。

アダルティって…、りっちゃんさん、ちょっとおかしないか…。
そうだな…、ちょっと、興奮してる、かな…。
なんか、変な、雰囲気ちゃうか…。
ああ、りっちゃんさん、目つきがあやしいぞ…。

空きっ腹に詰め込んだスイーツで陶酔気味の唯と、負けん気で興奮する律のアブナイ雰囲気に気付いたブリとブラだったが、とりあえず様子を見守ることにした。

「ムギ、ちょっときて」
「?…、はい…」
唯の反撃でムキになった律が、ムギを自分に見立てて毎朝(?)の痴漢体験を説明しはじめた。
「ソコに立つっ」
「は、はいっ」
「まずは、こんな感じよ」
戸惑いがちなムギの背後にはりついた律はオッサン笑いを浮かべると、ムギのミニワンピのお尻を撫で始めた。
「いやあん…、りっちゃん、なに?」
お尻を撫でるイヤらしい手に、ムギが恥ずかしそうな声を漏らす。

「黙って、憐れな痴漢被害者は、恥ずかしさで何も言えないんだから」
ムギの大和撫子な恥じらいに萌え萌えに興奮してウットリした律が、変態妄想な痴漢プレイセオリーを強制した。
「あっ、そうっ、唯もそうだった」
スイーツを頬張って幸せそうなたるんだ笑顔を見せる唯は、すっかり傍観者になりきってお気楽な声を漏らす。
「はあ、そういうものなんですね」
ただひとりまともなムギだったが、根が素直なお嬢様は、暴走する律の独りよがりな設定に従っていた。

あららあ…、りっちゃんさん、いっちゃってるで…。
そうだな、こうなると、とまんねえぞ、だな…。

律の暴走にツッコミを入れる澪がいないので、まるでオッサン痴漢の生き霊に取り憑かれたかのような、どエロに変貌した律のやりたい放題だった。

ブリとブラ (10)につづく
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