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== 未亡人涼香 ==

未亡人涼香 (2)健司の秘めた想い

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未亡人涼香 目次

未亡人涼香 (2)健司の秘めた想い

夫の遺体が安置された霊安室で、若妻は悲痛な声を上げて泣き崩れた。

ひとしきり泣いて声も枯れはじめたころ、涼香は力なく立ち上がり、立ち会いの警官やナースに深々と頭を下げた。

警察が調書を取るため、真一の遺体をすぐ引き取ることは許されず、病院に一晩安置されることになった。

涼香は健司に付き添われて、主にいない我が家に帰った。

事故の連絡を受けたとき、娘の絢香はまだ幼稚園にいた。健司は病院に行く前、同じ幼稚園に通う子供がいるお隣に、預かってもらうように頼んでいた。

能面のような生気のない表情を見せる涼香を居間に連れて行くと、健司はお隣に絢香を迎えにいき、2階の子供部屋に寝かしつけた。

かすかに寝息を立て、あどけない寝顔を見せる4歳の絢香は、まだ父の死を知らない。

健司が居間に降りると、涼香は帰ってきたときと同じ姿で床に座っていた。うつろな視線を床に落とす涼香の面持ちが、無垢な絢香の寝顔と対照的で、義弟の気持ちを暗くさせる。

「義姉(ねえ)、さん…」
まるで動く様子のない若妻は、右側に重心をかけて床に女座りしている。突然の悲しい知らせに打ちのめされ、悲嘆にくれる義姉が憐れで、その小さな姿がにじんでくる。

まるで生気のないその様子は、真一の霊魂が最愛の妻を連れて行ってしまうのではないかと、あらぬ妄想を想起させ、健司は恐怖さえ感じた。

「何か飲む?」
背を向けて涙をぬぐった健司は、恐ろしい妄想を打ち払うように明るい声を絞り出すと、キッチンで冷蔵庫を開け、目についた缶ビールを持ってきた。

「…、真一さん、ビール…、好きだった…」
目の前に置かれたビールをうつろに見つめた涼香は、かすかに笑みを浮かべると、やっと口を開いた。

いつも明るく優しかった涼香の、これまでに見たことのない表情に、健司はその場に立ちすくんだ。

哀愁を帯びた悲しい微笑みは、未亡人の美しさをひときわ際だたせ、女盛りのカラダから妖艶な魅力を漂わせていた。

悲しく妖しい魅力から目をそらすと、女座りしたふくらはぎの透き通るような白さがまぶしくて、健司は昂ぶる鼓動に若い血潮が全身を駆け巡るのを意識した。

傍らで突っ立ている健司など眼中にないように、カシュッと音を立ててプルタブを上げた涼香は、ノドをコクコクと鳴らしてビールを飲んだ。

「はあ…」
声が枯れるほど泣いたカラダが水分を欲していた。一気に半分くらい飲んだ涼香は小さく溜息を漏らした。空腹にアルコールが沁みたのか、たちまち白い肌が淡いピンク色に染まっていく。

…、ゴクッゴクッゴクッ…。
色気を増す未亡人に意識を吸い込まれ、妖しい魅力に絡め取られた健司は、涼香のとなりに座るとノドを鳴らしてビールをあおり、一気に飲み干した。

「義姉(ねえ)さんっ」
アルコールの勢いを借りたのか、哀愁を帯びたフェロモンに酔ったのか、空になった缶をテーブルに置いた健司は、女座りする魅惑的な女体に抱きついていた。

「…、健司、さん?…」
脱力したカラダをきつく抱きしめられて天井を仰いだ涼香の、驚いたような声がしたが、
「義姉(ねえ)さんっ、好きだっ」
豊かな乳房の柔らかい弾力を胸板で押し潰した義弟は、ケダモノじみた欲望が下半身から沸々と湧き上がるのを意識しながら、ショートヘアの耳元にこれまで秘めてきた気持ちを吐露していた。

未亡人涼香 (3)につづく
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