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== みなしごルリイ パパと呼ばないで ==

みなしごルリイ パパと呼ばないで (9)執事の近藤

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みなしごルリイ パパと呼ばないで 目次

みなしごルリイ パパと呼ばないで (9)執事の近藤

「そうか、じゃあ、さっそく挨拶に行こう」
娘になると言ってくれたルリイに相好を崩してうれしそうに笑った豪徳寺は、立ち上がって服を着始めた。

「挨拶?…、どこに?…」
あれれ?…、オジサン、せわしない…。
嬉嬉として仕立てのいいスーツを気ぜわしく装着する中年にあっけにとられたルリイは、バスタオルのスソを両手でナマ脚の根元に押し込んで見上げていた。

「施設に行くんだ」
身支度を調えた豪徳寺は、のんびりソファに座ったままのルリイを急かすように応える。

「あ…、そうか」
今から?…、オジサンてば、せっかちな人?…。
夜中のこんな時間に施設を尋ねようとする中年を若干不作法に感じたルリイだったが、巨大企業グループの頂点に立つ人間の迫力に逆らえるはずもなく、急いでセーラー服に着替える。

今日初めて父親の存在を知ったルリイには性急に感じたかもしれないが、15年以上も瑠美に対する恋心を忘れずにいた豪徳寺にとって、その娘と一緒に住むことはすぐにでも実現させるべきであり、多少の非常識など全く意に介さなかった。

「近藤、私の娘のルリイだ、よろしく頼むぞ」
急かされるように豪華なスイートルームから出たルリイがホテルを出ると、車止めにイケ面運転手が超高級外車のドアを開けて待っていた。

「かしこまりました、ルリイお嬢様、豪徳寺家使用人の近藤雷でございます、何なりとお申し付けください」
豪徳寺家当主の指示をうやうやしく受けた近藤は、セーラー服を来た小娘に丁寧にお辞儀して自己紹介した。

「あ、はい、よろしくお願いします」
うわっ、かっこいいかも…、
20代なかばの執事然とした青年の格式張った挨拶にうろたえ気味のルリイは、紺ミニスカをナマ脚に押し込んで大げさに頭を下げた。
でも、オジサンのほうがいいけど…。
浮かれ気味の美少女は真面目ぶった甘いマスクに見惚れたが、ファザコンなので乙女心がときめくことはなかった。

「お嬢様、ミニスカートをお召しの際は、お気をつけ下さい」
すまし顔のイケ面使用人は表情を変えずに、ルリイがおじぎしたときにパンチラしていたことをたしなめた。
「へっ?…、やだ、見えた?」
なに?…、あ、見ちゃった?、恥ずかしっ…。
意味がわからずにとぼけた顔を見せたルリイは、すぐにおじぎの勢いが付きすぎてスソがまくれ上がったことに気付いて、お尻を押さえながら恥ずかしそうに目を伏せる。
「わたしは…、でも、後ろの紳士がビックリなされてました」
めまぐるしく表情を変える美少女と対照的に鉄面皮な表情のない顔を見せる近藤は、後ろにいた通行人にはしたない姿が目撃されたことを伝える。

「…、ごめんなさい、気を付けます」
なによ、きどっちゃって…、ちょっとくらい、いいでしょ…、きっと、その紳士、喜んでるよ…。
すました顔で応えるイケ面にカチンときたルリイだったが、初対面でケンカもできないのでブスッとした顔で、今度はスソがまくれないようにゆっくりと頭を下げた。

「何をしてるんだ、近藤、早く行ってくれ」
そこへすでに車に乗り込んだ豪徳寺の声がした。
「かしこまりました、お嬢様、どうぞ」
その声に反応した近藤が、慣れた仕草でドアを押さえてルリイを促す。
「どうも…」
…、そうだ、ちょっと、見せてやれっ…。
機嫌の悪いルリイはイタズラ心を起こすと、車に乗り込むときにわざと腰横にミニスカをずり上げてナマ肌+パンチラした。

「…」
…、なによ、こんなカワイイ女の子のパンツ見られて、うれしくないの?…、
近藤はそれをはっきり見たはずだが、何もなかったかのように丁寧にドアを閉めるとドライバーズシートに戻った。
ひょっとして、ホモだったりして?…。
高級そうなレザーシートに体を沈めたルリイはムカムカしていたが、豪徳寺を戦国大名になぞらえると、近藤を殿様のお手つきになった御小姓扱いする妄想を思い浮かべ、忠実な使用人を理不尽に貶めていた。

「近藤、ルリイの送り迎えも頼んだぞ」
「かしこまりました」
「ルリイも近藤の言うことはちゃんと聞くんだ」
横に座るルリイが漂わせる険悪な雰囲気に小さくため息をついた豪徳寺は、執事としては特Aクラスの近藤を信頼して、しっかりしているようでまだ子供のルリイの世話を任せた。

「はあい…」
なに、オジサンもコイツの味方なの?…、
威厳を漂わせて頭ごなしに命令する豪徳寺に内心反発したルリイは、
なんかオジサンの子になるの、イヤになっちゃうかも…。
先ほどの決心などどこへやらで、ふくれっ面で心変わりしそうな不満な気持ちを込めた横目を向け、隣に座る堂々たる紳士をチラ見していた。

みなしごルリイ パパと呼ばないで (10)につづく
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