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鬼龍院サセ子探偵事務所 (41)地球外生命体

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (41)地球外生命体

「みんな、大丈夫だった?」
大量殺戮をしたかも知れない美女は、爆発する旅客機を茫然と眺めるクラスメイトたちに涼しい顔で声をかける。

はい…、おい、だいじょうぶか、…。
うん、無事よっ、、…。
だれか、いないヤツ、いるかっ、…。
だいじょうぶ、みんな、いるっ、…。

ジュラ紀のような密林から出てきた生徒たちは、お互いの生存を確認して一安心したようだ。

「みんな、いるわね、じゃあ、里美君の希望で、今からLOS○ごっこします、生存者を見つけた人は、お姉さんがご褒美上げるわね」
クラス全員の安否を確認した古代ギリシア風の薄い一枚布をまとった美女は、やっぱり後ろめたさがあるのか、ニコニコしながら生存者救出を提案する。

「こりゃ、絶望的だな…、燃えちゃってるよ…」
さっきまで勢いよく燃えていた機体は、ほとんど炭化していた
「あら、最新鋭旅客機はカーボンコンポジット材料が多用されてるから、もともと炭と同じ炭素からできるのよ」
「へえ…、そうですかっ…」
大量殺戮の疑いがますます濃くなった不思議美女のウンチクに、オレは冷たく応える。

サセ子サン、誰かいるぞっ、…。
やだ、気持ち悪いっ、…。

機首のあたりを見ていた生徒から声が上がって駆け寄ると、地球外知的生命体としか言いようのない不気味な二足歩行生物がよろよろと立ち上がった。

「旅客機じゃなくて、擬態宇宙船だったのね」
装甲をまとった2メートル以上の巨人を見ても驚く様子のないサセ子サンに
「それって、絶賛公開中『SPACE BATTLESHIP ○マト』のY監督二作目で、隠れた傑作と言われる『リ○ーナー』に出てくる…」
つい説明的なツッコミを入れていた。

「よかったわ、死傷者がいたとしても宇宙人のようよ」
「ちょっとまて、あの映画だと最初に宇宙人を殺したせいで全面戦争になって、地球人は絶滅寸前まで追い詰められるんだぞ」
「あら、里美君…、詳しいのは女体の神秘だけだと思ったら、映画にも詳しいのね」
「そんなもんっ、詳しくないわっ」
宇宙人との全面戦争の引き金を引いたかも知れない不思議美女が、動揺する様子も見せずにゆったりした笑みでうそぶくので、オレもついツッコんでしまう。

「だいじょうぶよ、ほら、来たわ」
「へ?…、うわっ、キター!!!…、どこから見ても典型的なっ、巨大宇宙船っ」
サセ子サンが指差す空を見上げると、サセ子サンが指先でする数百万倍の規模で空間にスリットが開いて、真っ黒な空間からいろんな映画で見たソレをゴチャ混ぜにしたような超巨大飛行物体が現れた。

逃げろっ、コロされる、…。
ひいっ、宇宙人の復讐だあっ、…。
やだっ、置いてかないでっ、…。

快晴の空が一転真っ暗になって大気がビリビリと震動する。空を覆う威圧的な巨大建造物に怯えたクラスメイトが蜘蛛の子を散らすようにジャングルに逃げ入る。オレも逃げようと麻里の手をギュッと握ったが、薄い一枚布で成熟した女体を覆ったサセ子サンは、お客様を招待した女主人のように宇宙船が近づいてくるのを待っていた。

鬼龍院サセ子探偵事務所 (42) につづく
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