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真央 (16)恐怖の代償

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真央 (16)恐怖の代償

「…こんなことは言いたくないんだけど、…真央ちゃんはM大だったね」
男が真央の耳元に口を寄せて言う。

「え…」
名前だけでなく、大学まで知られていることにまた恐怖がわき上がってきた。

「…真央ちゃんのすべては調べて記録させてもらった」
真央のあられもない姿を映し出すスクリーンを背にした男は、真央の直ぐ横に立つと見下ろしながらつぶやいた。
「うそ…」
顔色をなくした真央は股間を両手で押さえたまま震えていた。しかし男の体臭に鼻腔をくすぐられて、治まっていたメスの部分が騒ぎ出す。ぴっちり閉じたスジからジットリと蜜が溢れてきて顔が熱くなる。男の息子がトロトロに火照った恥ずかしいあの部分に突き刺さり、ネットリした汁気を飛ばして縦横無尽に出入りする光景が真央の脳裏を駆けめぐっていた。

「…真央ちゃんのこんな姿をプリントアウトして、真央ちゃんの近所やM大でばらまくことも出来る」
突然映像が変わってスクリーンに真央のアパートが映し出される。
「…えっ」
淫乱な妄想で下半身が熱く火照っていたが、その映像で気持ちはたちまち凍えた。住所まで男に知られている。あるいはさらわれたときに撮影されたのかも知れないが、そこまで考える余裕が今の真央にはない。見えない何かにかがんじがらめに縛られている気がして、真央は壁に映った白いアパートを茫然と見つめていた。

「…そんなことはしたくないし、真央ちゃんが私たちの希望を叶えてくれれば、そんなことにはならない」
目を見開いて壁を見つめる真央の耳に、男の無表情な声が冷たく響く。

私たちの希望を、叶えてくれれば…、そんなことには、ならない、…。
男の視線を避けるようにうつむいた真央は、絶望の淵で男の言葉を反芻していた。用意周到に自分を監禁した手抜かりのない手口を考えると、どこにも逃げられそうにない。気が強いだけの女の子がとても太刀打ちできる相手ではない、という思いが真央を打ちのめした。

「…どうかな?」
男は真央の出方を待った。
「…、わかり、ました…」
真央は観念してそう答えた。それ以外の選択肢はなかった。

真央はうつむいていたが、さっきより表情が緩んでいた。あんなに意地を張っていたのに屈服してしまうと心が軽くなった気がする。運命に逆らうよりも流れに身を任せた方が楽なのだ。そうして一度屈服してしまうと、次から言われるままに従ってしまう。実はそれが奴隷調教の第一段階であることなど、真央には思いも寄らなかった。

「分かってくれてうれしいよ、そこに前金が入ってるから、経費込みだけど、足りなかったら言って」
男が封筒を渡す。真央が封筒をのぞくと10万入っていた。
「成功報酬は後で渡すから、明日のこの時間にまたここに来て」
真央を説得できたことに満足しているのか、男がにこやかに言う。

学生の真央にとって10万は大金だった。いつもなら欲しいモノが頭に浮かぶところだが、まだ心の整理がついていない真央は黙ってうなずいた。

「…こんなことは言いたくないんだけど、警察に相談しようと考えているなら、絶対にやめて欲しい、真央ちゃんにとって、決していいことにはならないから…、私たちは裏切り者を絶対に許さない…」
男は真央を気の毒そうな表情で見つめた。

「…、わかりました」
男の沈鬱な表情が真央の心をささくれさせるが、写真をばらまく以上の何か恐ろしいことがあるのかと思うと、背筋が冷たくなる気がしてそれ以上何も言えなかった。

真央 (17)につづく
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