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== 今日のネコ ==

今日のネコ (17)ゴメンね

ろま中男3 作品リスト
今日のネコ 目次

今日のネコ (17)ゴメンね


モデル編、ラストですね、…。
「…あっ、そう」
「姐さん、やさぐれてるにゃあ」
「…ちがうわよ、コレが終わったら、今度こそナメコの出番よっ」
…、それで力を温存してるわけですね、…。
「そういうこと…、さっさとやれば」
…、それではお言葉に甘えて、…。

「ネコのモデル編、ラストだにゃあ、最後まで読んでくれて、ありがとにゃんっ、ちゅっ」


「探したよ、…デタラメのケーバン渡しやがって」
ニヤニヤしていた男はギラギラした目でネコをにらむと手をつかんだ。
「いやっ」
「やっ、やめろっ」
悲鳴を上げたネコの後ろから怯えの混じった怒声がした。

「…、なんだ、このデブ」
声の主はネコが毛嫌いしたメガネデブだった。ブルブルと震えたメガネデブは度のきつそうなメガネの奥に涙を溜めて男をにらんでいた。
「…ネ、ネコさんから、てっ、手を、離せっ」
額から汗をダラダラ垂らして目を潤ませたメガネデブが、ドモリながら男ににじり寄っていた。
「…、汚ねえな、寄るなっ」
男はふくれあがった腹を足蹴にした。
「ぐぶっ」
男のケリがふくらんだ腹に突き刺さり、うなったメガネデブは尻もちをついた。ネコは男がメガネデブに気を取られているウチに、ケータイでアキオ宛てにメールを送った。

「しっ、知ってるぞ…、おまえ、…、きっ、昨日、電車でも、ネッ、ネコさんをっ、つっ、つけてただろっ、」
腹を押さえて前屈みに立ち上がったメガネデブは、ズレたメガネの下から半ベソの目で男を睨んでいた。
「それがなんだ、うるせえっ」
ちょうどいい位置にあったメガネデブの顔を男は何の躊躇もなく蹴り上げた。まともにケリを食ったメガネデブはのけぞって地面に無様に倒れていた。

「…ネコ、いこうぜ、…へっ」
メガネデブにツバを吐きかけた男は嫌がるネコの手をつかんで行こうとしたが、地面に這いつくばったメガネデブに足をつかまれた。
「ううっ、わあっ」
メガネをはねとばされてただのデブになったメガネデブは、鼻血で口の周りを真っ赤にしながら叫ぶと、懸命に男の足にしがみついていた。
「気持ちワリイ…、離せっ」
「やっ、やめてっ」
男はデブのカラダを散々足蹴にした。ネコがすがりついて止めようとしたが男はかまわずケリ続けた。ズタボロの血だらけになったデブはそれでも男の足を離さなかった。

「…、ううっ、」
ケリに耐えるデブは渾身の力を振り絞って足にしがみつくと、向こうずねに思いっきり噛みつく。
「うおっ、いてっ、離せっ、いてっ、いてっ」
散々蹴りまくっても離れないゾンビデブに噛まれた足を振り払った男は
「…気持ち、ワリイッ、デブッ、死ねっ」
情けない捨てゼリフをわめくと足を引きずって逃げていった。

「だいじょうぶっ?」
デブにすがりつくようにして血だらけの顔をハンカチで拭くネコに
「…ネ、ネコさん、に、ひっ、膝枕っ、し、してっ、もらえる、な、なんて、こ、光栄です…」
血だらけでグチャグチャの顔がうれしそうに笑った。
「…、ご、ゴメンね…」
見た目で毛嫌いした上に痴漢の濡れ衣まで着せたデブに助けられたネコは、自分が情けなくて恥ずかしくて、暴漢から助かった安心感も加わってデブの顔を胸に抱いて泣きじゃくった。

「きっ、きれい、な…、ふっ、服が、よ、汚れます、よ」
豊満な乳房を顔に押しつけられたデブはこの上もない幸せを感じながら、血まみれの汚い顔でネコの服が汚れるのを心配していた。
「ばかっ…、ホントに、ゴメンね…、ホントに…、ありがとう」
ボロボロ涙をこぼしながらムリして作った笑顔をデブに見せたネコは、またしっかりと男の顔を胸に抱きしめていた。

メールを見て駆けつけたアキオはデブを抱いて泣きじゃくるネコに何事かと焦ったが、事情をネコから聴いてデブに感謝した。

以前からメガネデブはネコをつけ回す男に気づき、ネコを心配して帰り道まで見守っていた。痴漢にあった日の暗い夜道に見たメガネデブの後ろ姿は、迎えに来たアキオにネコの安全を確認して戻っていく姿だった。

蹴飛ばされたメガネをネコが探してきてメガネデブに戻った男は、アキオに抱えられてネコの部屋で手当を受けた。
「病院に行った方がいいよ」
心配そうに勧めるネコに、
「…か、体だけ、は、じょ、丈夫、で、ですから」
ボコボコにハレあがった顔で笑った。

お礼がしたいというネコにメガネデブは最初遠慮していたが、あまり熱心にネコが迫ってくるので顔を真っ赤にしながらモジモジしていたが、
「…ネ、ネコさん、の、パ、パ、パ、パンティッ、く、ください」
ネコとアキオがビックリするような大声で叫んだあと恥ずかしそうに顔を伏せた。

あっけにとられたネコがアキオをチラ見すると、アキオは照れたように笑っていた。カワイイパンティにサインをして渡すと、メガネデブはうれしそうに何度もうなずいて足を引きずりながら帰って行った。

「…、私のパンティ、って、いろんな人に人気があるのね」
アキオとつきあい始めるきっかけになった下着ドロを思いだしたネコが苦笑していると、
「もう、忘れてくれよ」
アキオが照れくさそうに頭をかいていた。

メガネデブに乱暴した男はネコが知人に正体を調べてもらって通報し、まもなく逮捕された。その後もメガネデブはネコの撮影会に必ず顔を出したが、ネコはそのたびに一度はいて洗濯したパンティをプレゼントしていた。

今日のネコ (18) につづく
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