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== 女子校生由貴 ==

女子校生由貴 (337)酔いどれ亭主

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女子校生由貴 目次

女子校生由貴 (337)酔いどれ亭主

「ただいま…、ひっ、ういい…」
タダシが由貴の家への侵入に成功して、しばらくしてから浩太朗が帰ってきた。ずいぶん酩酊している。おかげで不用心に開け広げられていた玄関の引き戸を、まったく気にかけてないようだ。

「おかえりなさい…、あら、ずいぶん飲んでらっしゃるのね」
台所でぼんやり夫の帰りを待っていた八重子が玄関に迎えに出ると、夫はヘベレケになって土間に座り込んでいた。
「そんなところに座ってらしたら、風邪引きますよ」
浩太朗がここまで酔って帰ってくる事は滅多にないが、飲んだくれて帰ってくるのは年に二三度はあるコトで、20年近くも連れ添ってきただけに八重子の対応は手慣れたものだ。

だらしない浩太朗を見ても八重子が癇癪を起こしたりしないのは、八重子が良妻であるのももちろんだが、酩酊するほど飲んできた夜はたいてい求められるからだ。40に手が届きそうな古女房の八重子だが、まだ十分女盛りで夫から求められれば床を同じにする。
「もう、お父さんたら…」
「ひっ、ああっ、だいじょう、ひっ、ぶだ…」
肩を貸した八重子はお尻をまさぐられて甘えた声を漏らしていた。

しかしこのとき浩太朗は泥酔したはっきりしない意識のなかに漂いながら、八重子とは別の女性の事を考えていた。今朝満員電車で一緒になった美人教師、由貴の担任教師エリだ。

八重子は醜女ではない。それどころか結婚した当時は美人妻として浩太朗は同僚からうらやましがられた。20年近くが経過していても当時の面影はしっかり残っている。今でも美人妻と言われるが、それは決してお世辞だけではない。

しかし中年に足をツッコンだ妻と2年目の若い教師とでは勝負にならない。浩太朗の愛情ではむろん八重子の圧勝だが、動物的なメスとしての魅力ではどう見てもエリに軍配が上がる。メスとしての魅力とは言い換えれば元気な子供が産めるかどうかで、人生の半ばにさしかかって肉体的に衰えの見え始めてきた八重子にはどうしようもない事だった。

「お父さん、しっかりしてください…」
「いいだろ…、ひっ…、な…」
酩酊した夫を寝室まで連れて行った経験はこれまでも何度もあるが、今日の浩太朗は特にしつこかった。歩くよりも八重子の肉体に執着していた。多少くたびれているとはいえ女盛りの女体に触発された浩太朗は、下半身から突き上げる熱いマグマが体中に充満して、はち切れそうな焦燥感に身を焦がしていた。座った目で妻を見つめる酩酊亭主はオスの本能をむき出しにしていた。

それほど今朝の体験は強烈だった。自分より二回りも若いしかも美人で魅惑的な肉体の持ち主に、満員電車の中で下半身の一部分を執拗にイジられて駅のホームで発射する。浩太朗のこれまでの人生でこんな破廉恥で屈辱的で、それでいて甘くて官能的な体験は皆無だった。

一部上場企業の部長としてその地位にふさわしい威厳を持っているつもりの浩太朗が、まるで射精を覚えたばかりの中学生のように公衆の面前で粗相をしてしまったのだ。今日は一般社員の机から離れた部長の席に座っていても、ちょっと気を緩めるとすぐにエリの事が頭に浮かんできて仕事が全く手につかなかった。

それは思いがけず初めての恋に落ちた少年の気持ちにも似ていた。

そんな甘酸っぱい想いをかみしめていたかと思うと、若い女性社員がエリに見えて好色な目で眺めている、そんな自分に気付いてあわてて顔を伏せる場面もあった。まじめで正義感が強く、勤勉で高い向上心を持つ浩太朗はそんな情けない自分を嫌悪しながら、どうしてもエリの事を頭から追いやる事が出来ずに一日悶々として過ごした。

そんな憂さを晴らすためにくぐった縄のれんで、つい勢いがついて深酒した浩太朗は、なんとかタクシードライバーに自宅の住所を告げて、タダシが侵入したあとの我が家に帰ってきた。

「おとうさん、ホントにしっかりしてください、今日はおかしいですよ」
しつこくカラダを求めてくる浩太朗に違和感を覚えた八重子だったが、20年近い夫婦生活で浮気などチリほどもそんなそぶりを見せなかった夫が(実際浩太朗は八重子と一緒になってから一穴主義を貫いていた)、今自分のカラダをまさぐりながら他の女のことを考えているなど、思いもしなかった。

「いいから…、ひっ、こいっ」
寝室になんとかたどり着いた浩一郎は、そのまま寝床に八重子を押し倒していた。
「おとうさん、だめですよ…」
口では夫の狼藉ぶりをたしなめる八重子だったが、乱暴に服をはぎ取ろうとする手を押しとどめる無粋なマネはしなかった。
「ひっ、はあっ、八重子、ひっ、愛してるよ…」
古女房を下着姿にひん剥いた浩太朗は、熟れきった女体をまさぐりながら、エリの新鮮な女体を思い浮かべていた。

その頃、浩太朗たちの寝室のちょうど上の部屋では、テレビに映し出された露天風呂で全裸の恥ずかしさを毫も見せずに無邪気に手を振る山口百恵を、タダシとその肩に頭を寄りかからせて女の子座りでウットリした由貴が眺めていた。

「百恵ちゃん、カワイイですね」
伊豆の踊子撮影時は由貴とたいして年の変わらない山口百恵だが、明らかに百恵のほうが大人びて見えた。しかし露天風呂のシーンで裸体の淫靡さなど微塵も感じさせず、無邪気なかわいらしさを満面の笑みで表現する女優を、由貴は本心からかわいいと思った。

女子校生由貴(338) につづく
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