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== 女子校生由貴 ==

女子校生由貴 (335)潜入作戦フライデーナイト

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女子校生由貴 目次

女子校生由貴 (335)潜入作戦フライデーナイト

あれ?…。
駐輪場から自転車をこぎ出したタダシのあとについて走り出した由貴は、
ビデオ、どこで見るの?…。
いまさらだが根本的な疑問が浮かんできて、寄り目になっていた。

おとといタダシの家に行ったばかりだし、タダシの家に行ったら多分遅くならないうちに帰らなければならない。明日は休みだしできればタダシと一緒の夜を過ごしたかった。かといって両親のいる自分の家に連れて行くなんて出来そうにない。

そんな事を考えているウチにいつもの場所に着いたタダシが自転車を降りて待っていた。
「オマエ先に行って、お母さんの気を引いとけ、それでOKだったらオレのケータイ鳴らせ、いいな、おれはこっそりオマエの部屋に行って待ってるから」
由貴がタダシの前に止まって自転車から降りるまえに、タダシが解答を出していた。
「え…、ウチに来るんですか?」
自転車にまたがってナマ足をペダルに乗せたままの由貴は思わず聞き返していた。タダシが自分の家に来てくれれば一晩一緒にいられるが、両親に見つかるリスクも大きい。

「ああ…」
由貴の問いかけを、奴隷の口答えと受け取ったようにタダシが不機嫌そうな声を漏らした。
「…、はい」
困ったような表情を浮かべた由貴だったが、ご主人様の命令は絶対でそもそも選択の余地はなかった。父親の浩太朗がまだ帰っていないことを前提にしているようだが、由貴はタダシの勘を信じてその大胆な提案に乗る事を決めた。
「わかりました」
一晩一緒に過ごす幸せを妄想してはにかんだような笑顔で応えた。

「じゃあ、オマエの家の前で待ってるから、なるべく早くしろよ」
タダシはそう言うと急かすようにサドルの上に乗ったお尻をパンッと叩いた。
「きゃんっ、はい、わかりました」
軽いスキンシップに甘えた声を漏らした由貴にもう迷いは無かった。うつむきがちにカワイイ笑顔を見せた由貴は、すぐに走り出してタダシを待たせないように一生懸命自転車をこいでいた。

家に着いた由貴は振り返ってまだタダシが来ないことを確認すると、玄関に入って引き戸を開けたままにしておいた。
「…、お母さん、ただいま…」
ケータイにタダシのケー番を表示させると由貴はドキドキしながら台所に入っていった。浩太朗は幸いまだ帰っていないようだ。
「お帰りなさい、遅くなるんだったら、連絡してって言ったでしょ」
夕餉の準備をした食卓に座った八重子は、由貴の顔を不機嫌そうに見ていた。

「ごめんなさい…、お友達と一緒だったの」
連絡しなかったのを意識していた由貴は八重子のお小言は予想済みで、それよりも八重子からどうやって階段に向かう廊下から目をそらすか、高鳴る胸に頬を熱くして考えていた。
「お友達って、男の子?…」
立ったままで恐縮する由貴に、八重子がたたみかけるように続けた。

「え…、あの、女の子の友達…、先生もいたよ」
探るような視線を向ける八重子に一瞬躊躇した由貴は、やはりタダシといたとは言えずに優とエリの事を告げた。エリと一緒にいたと言った方が八重子の心証が良くなるだろうという計算もあった。
「せんせいと一緒だったの?…、そう…」
由貴は自分と同じようにウソがつけないとわかっているので、先生と一緒にいたという言葉に八重子の疑惑は一気にしぼんだ。

「あ…、おいしそう、これ、どうやって作るの?」
八重子の表情が緩んだのを見て一安心した由貴だったが、外で待っているはずのタダシを待たせてはいけないという気持ちから、わざとらしく食卓に並んだおかずを見た。
「そう…、早く食べなさい」
なんだからしくない由貴のそぶりに、不信な思いがよぎった八重子は由貴に食卓につくように促した。

「ごめん…、友達と食べちゃった、コレ今度作りたいから、教えて」
八重子が座ったままでは廊下が丸見えなので、台所の前に立たせるのを企んだ苦しいセリフだった。ソレを自分でも意識しているので、由貴はなんとなく八重子と目を合わせづらかった。
「もう、だから連絡しなさいって言ったでしょ」
娘が自分を台所に追いやろうとしてるなどとは思いもしない八重子は、また小言めいた口調になっていた。

「だから、ごめんて…、ね、作り方教えて」
立つそぶりを見せない八重子に、由貴は自分から台所に向かって手招きした。
「…、なあに、変な子ね」
やっぱり、彼氏が出来たからかしら、…。
朝は弁当作りで台所に立つようになったが、それまで料理をすることがあまりなかった由貴が自分から教えてくれと言う変化を、彼氏と結びつけた八重子だったが
それでもいいわ、…。
料理を覚えたいというセリフをいい傾向だと考えるべきだと思って台所に立った。
ご主人様、由貴、がんばりました、…。
なんとか八重子を誘導できた由貴は、内心ほっとしてケータイのボタンを押した。

よし、…。
ケータイが鳴って由貴の番号を確認したタダシは用心深く電源も切った。辺りを見回して誰もいない事を確認してから、由貴の家に入っていった。あいたままの引き戸をそのままにしたタダシは、靴と鞄を持ってこっそりと2階に向かった。
早く来いよ、…。
廊下を抜き足差し足で音を立てないように歩くタダシは、台所をのぞくと二人の背中を見て素早く通り過ぎた。

ご主人様っ、…。
タダシが無事に2階にたどり着くようにドキドキしながら念じていた由貴は、テレバシーに近い視線を感じてビクッと背筋を伸ばした。
「?…、どうかしたの?…」
由貴ほどではないが後ろで何かの気配を感じた八重子は、となりで緊張する娘に不思議そうに声をかけて、気配のことはすぐに忘れていた。

女子校生由貴(336) につづく
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