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== 女子校生由貴 ==

女子校生由貴 (282)キザ男登場

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女子校生由貴 (282)キザ男登場

ご主人様…、来ない、…。
教室に一人たどり着いた由貴は、シルバーのネックレスにぶら下げたリングをセーラー服の上からイジリながら、タダシがくるのをぼんやり待っていた。

優と由里子はちょうどその頃駅に着く直前で、満員電車でまだ横山の毒牙にかかっていた。二人がそんな目に遭っているとは夢にも思わない由貴は教室の隅にひとり座って、タダシと美人上級生のことを考えながら、クラスメイトの喧噪の中でのしかかってくるさびしさで少しずつ落ち込んでいた。

「ひとり?…、珍しいね」
孤独で真っ暗な穴に落ち込みそうな気持ちを抱えた由貴がその声に顔を上げると、髪を七三に分けたちびまる子ちゃんに出てくる花輪君にそっくりなニヤけた少年が立っていた。もちろん花輪などという名前ではなく柊祐太という。由貴と同じクラス委員だった。

「いつも、タダシと一緒だろ…、たまには、ボクとも遊んでくれよ、ベイビ?」
意味なく手をヒラヒラさせてしゃべる柊を大きな目で見つめた由貴は
「おはよう、花輪君…、じゃなかった柊君、どうしたの?」
いつもの寄り目になって不思議そうに聞いていた。
「ベイビ?、目が寄っちゃうほど、見とれちゃ、ダメだよ…」
由貴の天然ボケをあっさりスルーした柊は、またキザな口調で笑っていた。

「?…、由貴、見とれてた?…、えへへっ、ゴメンネ」
柊がなんで声をかけてくるのかよくわからない由貴は、とりあえず笑ってごまかしていた。
「しょうがないよ…、ボクの美貌に、女の子の視線は、いつも、釘付けさ」
ウットリした柊はもったい付けて七三の髪をなびかせた手を上にあげると、伸ばした指先を見つめて妙にへなへなしたポーズを取っていた。

「?…、あの、柊君、大丈夫?…」
柊君…、なんか、変だよ…、悪い病気、とか?…。
ナルシスな自分の世界に入り込んだエセ美少年を不思議そうに見ていた由貴は、ますますわけがわからなくなったが、へなへなとカラダをくゆらせる少年がタチの悪い病気にかかっているんじゃないか、と心配になってきた。

「おっと、ベイビ?、そうだ、大事なこと、忘れてたよ」
自分大好きなうぬぼれたインナーワールドから戻ってきた柊は、胸ポケットから人差し指と中指で写真をとりだすと由貴の前にさしだした。
「?…、あれ、由貴だ…、ふえっ、いやんっ」
そこには由貴が写っていた。タダシにプレゼントされたピンクのキャミワンピにジャケットを羽織った姿だが、妖しげなランジェリーショップで買ってもらった数珠パンティをしていたことを思いだした由貴は、あわててそれを奪ってはち切れそうなセーラー服の胸に両手で押し当てた。

「…、ベイビ?、照れなくて、いいんだよ、カワイイよ」
写真をひったくられた柊はおっとりした由貴の素早い動きを初めて見て、チョットあっけにとられたが、またニヤケ顔を復活させてキザな口調に戻っていた。
「うきゅうっ、ゴメンね…、でも、これ…、どうして?…」
あううっ、由貴、エッチな顔、してなかったよね、…。
もちろん写真に数珠パンティなど写っていないが、恥ずかしくてしょうがない由貴は胸に押しつけた写真をもう一度見る勇気もなく、柊がなぜこの写真を持っているのか聞いていた。

「あ…、ああっ、友達がくれたのさ…、街でカワイイ女の子見つけて、つい撮っちゃった、って言ってたよ」
街に出掛けたタダシと由貴をストーカーして隠し撮りした写真だが、もちろん正直に言えるはずもなく、エセ美少年はクネクネとカラダをくゆらす速度を上げて適当なことを言ってごまかしていた。
「そうなの…」
なんか、やだな…、由貴の写真、もっとあるのかな、…。
誰だかわからない人が自分の写真を持っていることに、由貴はちょっと怖くなって不安そうに相づちを打っていた。

由貴は自分では隠してきたつもりだが、タダシとつきあっていることはクラス中にとっくに知れ渡った暗黙の了解だった。美少女の由貴がタダシのようなネクラ男子とつきあうことを不思議がる女子が多かったが、タダシ相手なら勝てると思っていた男子も多かった。柊はそのうちの一人だった。

柊は同じクラス委員だし、美男美女のナイスカップルだと勝手に一人悦に入って盛り上がり、妄想の世界で楽しんでいた。

「ところで、ベイビ?…、あ、じゃあ、あとで」
やっと柊が本題に入ろうとしたところにエリがHRでやってきて、引き下がった柊は自分の席に戻って号令をかけた。中途半端に煽られて火照った女体を小悪魔ageha系スーツで包んだエリが礼をして上半身を傾けると、男子は襟元からあふれそうな胸に一斉に注目した。

由貴と別れて職員室についたエリに佐藤がめざとくイヤミな視線を向けたが、昨日のことがあったばかりなのでおとなしくしていた。おかげで朝からお小言を聞くことはなかったが、タダシに構ってもらえなかったマゾ美人教師は、発散されないモヤモヤした気持ちを抱えて火照った体からフェロモンをまき散らしていた。

…、やっぱり…、あの生徒と、…。
教壇に立つエリは男子の熱い視線が突き刺さるのにメスの本性を熱くしたが、タダシの席が空いたままで、きっとまだ洋子といることに軽くジェラシーを感じていた。
…、誰なのかしら?…、もう…、由貴ちゃんだけでも大敵なのに、…。
見慣れない美人生徒に対するのと同じように、由貴にもどす黒い想いが下半身から浮き上がってくるのを感じたエリは、それを振り払うように頭を大げさに振ってツヤツヤした髪を波立たせた。

おおっ、…。
その勢いでエロかわいいスーツの胸元からあふれそうなナマ肌がタプタプ揺れるのを見た男子から、一斉に歓声が上がった。
あ、やっちゃた、…。
うっかり妄想の世界にはまり込んでいたエリは、カワイイ照れ笑いを浮かべて無意識に胸元を押さえていた。教卓に隠れたレーストップストッキングに包まれた脚線美をソワソワとすりあわせていた。

女子校生由貴(283) につづく
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